ハッシュレートは、仮想通貨取引を行う人にとって重要な指標の一つです。各仮想通貨の信頼性に繋がる指数で、価格とも関係があります。

 

本コラムでは、ハッシュレートとは一体何か?という基本的な情報から仮想通貨との相関性について詳細を解説します!

 

ハッシュレートと仮想通貨価格の相関性については、ハッシュレートの基礎知識が無いと理解が難しいので、ちょっと長くなりますがしっかりと初めから読んで頂ければと思います!!

 

 

ハッシュレート(採掘速度)とは何か

ビットコイン採掘イメージ

 

ハッシュレートとは、マイニング(採掘)が行われるときの採掘速度の事を指しており、1秒間にどれだけの計算量があるかを示します。

 

皆さんが一番身近なビットコインのマイニングでは、世界中のマイナーが約10分間に一つの答えを求める計算を行っています。

 

この時の1秒あたりの計算回数がハッシュレート(採掘速度)と呼ばれています。

 

単位はhash/s(採掘速度/分)で、基本的に「KH/s」(キロハッシュ)、「MH/s」(メガハッシュ)という形で表記されています。

 

例としては、10Mhash/sの場合、1秒間に1千万回計算が行われていることになります。

 

ビットコインなどのコンセンサスアルゴリズムにPOW(Proof of Work)を採用している仮想通貨は、計算処理を大量に行う必要がある構造となっています。

 

これでハッシュレートの基本的なハッシュレートの意味は分かったけど、なんでハッシュレートは変動するの?と疑問に思う人が多いかと思いますので続けて説明します!!

 

なぜハッシュレートは変動するのか

計算作業の事をマイニング(採掘)と言いますが、マイニングを行う人(マイナー)は、計算作業を行って仮想通貨取引の承認に貢献することによって報酬を得られる仕組みになっています。

 

つまりハッシュレートによって、その仮想通貨にどれだけのマイナーが集まっているかの人気度合いが分かるということになります。

 

マイナーは頻繁に変わるマイニング難易度と報酬によってマイニングする仮想通貨を選んでいます。

 

仮想通貨にマイナーが多く集まっているときはハッシュレートが上昇し、マイナーが少ない時はハッシュレートが下がります。

 

このように人気度合いによってハッシュレートは変動しており、この人気度合いは各仮想通貨の信頼性を表しているとも言われています。

 

多くのマイナーが参加するという事は、多くの人によって承認が行われていることになるので、通貨としての信頼性が高いという事になります。

 

逆にハッシュレートが低いという事はマイナーが少ない状態なので、信頼性が低くなります。

 

マイナーの数が少ないと、トランザクションの処理速度が低下し、取引承認が遅くなる可能性もあります。

 

更には2018年に入り複数の仮想通貨で発生した51%攻撃のような信頼性を脅かす問題も発生しやすくなります。

 

そしてここで誤解が生まれない様言っておくことがあります!ハッシュレートですが、上昇すればするほど全てにおいて良いという訳ではありません。(なんてことや!!w)

 

これまでに説明した通り、ハッシュレートが上がるという事はマイナーが多く集まっているということになります。

 

その分マイナーの立場だと競合が増えることにあり、一般のマイナーがマイニングに参加しても高性能マイニングマシンを有する大手マイニングプールに敵わなくなり、マイニングが出来ずに撤退してしまい、大手の中央集権的な状態になってしまう恐れがあります。

 

採掘難易度(Difficulty)の影響

仮想通貨取引での採掘難易度(ディフィカルティ―)とは、仮想通貨のマイニングによってブロックを生成する時の難しさを指します。

 

ビットコインディフィカルティチャート201806-201807

 

ん?これは難しそうだぞ…
頑張って説明します!!w

 

仮想通貨の採掘では、ハッシュ関数という演算方法を用いた膨大な計算処理が行われています。この計算で算出された答えがハッシュ値と呼ばれており、マイニングではこのハッシュ値を小さくする計算をしています。

 

採掘難易度はこの数値を示す指標で、数値が小さくなればなるほど採掘は難しくなっていきます。

 

代表的な仮想通貨であるビットコインで説明をすると、ビットコインではブロックの生成が約10分に1回になるように調整されています。

 

調整自体は2週間に1回又は、2016ブロック毎に行われており、過去2週間の平均ブロック生成時間が10分に1回より短ければ採掘難易度が上がります。逆に10分より長ければ採掘難易度が下がる仕組みになっています。

 

なぜ採掘難易度を調整する必要があるかというと、PCやマイニングマシンの進化によって演算処理が年々早くなっているため、放置しておくと採掘資源が尽きてしまうので自動的に調整される設計になっています。ちなみにこの採掘難易度の調整をretargetingと呼びます。(ビットコインの最大発行数は2100万枚)

 

採掘難易度はマイニングの競争環境の変化により変動しており、多くのマイナーがビットコインのマイニングを行うと採掘難易度は上昇し続けます。

 

ASICやマイニング専用ハードウェアなど、最近はマイニングマシンの性能(速度)が飛躍的に向上したこともあり、ビットコインの採掘難易度は尋常でない程上昇しています。

 

一般のユーザーがマイニングを行ってもほぼ大手の高性能マシンには勝てないのが現実の様です…

 

ビットコインのハッシュレートの見方

ビットコインハッシュレート2年間

 

上記チャートは2016年7月から2018年7月の二年間のビットコインハッシュレートですが、右肩上がりに上昇しているのが分かるかと思います。

 

2016年7月頃は1,500,00TH/sだったのが、2018年7月には40,000,000TH/sとなっています。

 

これは1.5兆ハッシュだったので40兆ハッシュとなっており、20倍以上上昇していることになります!

 

前述した通り、ハッシュレートが高いという事は多くの人(機械)がマイニングに参加しているということなので、この二年間でマイナーの数が大幅に増えているということになりますね。

 

2017年は仮想通貨元年と呼ばれる程に仮想通貨市場が注目され、それ以降価格自体も大幅に上昇してるのでマイナーが増える理由も分かりますね!

 

ビットコインとビットコインキャッシュのハッシュレート

「fork.lol」というWebサイトでは、ビットコインとビットコインキャッシュのハッシュレートを同時表示する事が出来ます。下記は1ヵ月間のチャートです。

 

ビットコインとビットコインキャッシュのハッシュレート

 

黄色いライン=ビットコインのハッシュレート
下の青いライン=ビットコインキャッシュのハッシュレート
一番上のライン=両コインのハッシュレート合計値

 

ビットコインの方が10倍程ハッシュレートが高い状況で、二つの仮想通貨のレートは動きが異なります。

 

ビットコインのハッシュレートが大きく下落している時でもビットコインキャッシュの方は下落していなければ逆もしかりです。

 

マイナーが集まりすぎてハッシュレートが高くなりすぎると、ディフィカルティが高くなってマイニング効率が悪くなり収益性が悪くなることがあります。

 

ビットコインの収益性がビットコインキャッシュより悪くなった場合、マイナーはビットコインキャッシュのマイニングに流れたりします。

 

その為、各仮想通貨のハッシュレートの動きは異なります。

 

このように、それぞれの仮想通貨のハッシュレートを比較すると様々な傾向が分かります。

 

ハッシュレートと仮想通貨価格の相関性

ようやくですが、ビットコイン価格とハッシュレートの相関性について解説します。

 

ビットコイン価格とハッシュレートのチャート201707-201807

 

結論からお伝えすると、ビットコイン価格とハッシュレートの相関性が2018年1月以降崩れています。

 

2018年1月までは、ハッシュレートは右肩上がり↑で、ビットコイン価格も右肩上がり↑でしたが、2018年以降ハッシュレートは上がり続けていますが、ビットコイン価格は下降しています。

 

以前の世の中見方では、「ビットコイン価格が下がるとマイニング報酬が減るので、マイナーが減る」と言われていましたが、実際には完全に異なった状況になっています。

 

私としては、これは仮想通貨への見方が変わったのかと思わせる事象だと思っています!

 

おそらくビットコインや他のアルトコインの価格は2018年1月以降下落していますが、各仮想通貨の実例がここ数年で出てきて、仮想通貨価格自体も上がると予測しているマイナーが多いのかと思います。(希望的観測混じってますがw)

 

2017年までマイニングは中国主導で行われていましたが、現在は様々な国がマイニング事業に参加しており、半導体やマイニング関連の技術革新が進んでいます。

 

その為、直近のビットコイン価格に関係なく、マイニング事業を推進している企業が多いということになるので、仮想通貨市場が2018年初めまでとは異なったフェーズになってきているような気がします。

 

2018年から数年の間でどれだけブロックチェーン関連のビジネスが促進され、仮想通貨の価格も実需に伴って上昇するかが楽しみです!

 

もちろん新興市場なので、何か欠陥が発見されて市場が崩壊する可能性も大いにあるので、注意が必要です。

 

マイニング収益とビットコイン価格の関係

これまでの説明で、ビットコインのディフィカルティやハッシュレート、ビットコイン価格などの複数の要素からマイニングの収益が左右されるということがお分かり頂けたと思います。

 

その中でもやはりビットコイン価格が最もマイニング収益に影響します。
下記チャートは、ビットコインのマイニング収益性を表示しています。

 

ビットコインのマイニング収益

 

このチャートですが、何かのチャートにそっくりではないですか?

 

そうです!!ビットコイン価格です。(やかましい答え方ですいませんw)

 

肝心なビットコイン価格ですが、下記チャートをご覧ください。

 

ビットコイン価格チャート2年間

 

当たり前な事ですが、採掘する対象物の価格が高いか低いかは最も重要なファクターなので、マイニングを検討している人は、ビットコイン価格が将来的にどうなるか?を大前提に考えて行動に移すのが良いと思います!

 

ハッシュレートを確認する方法

fork.lol
fork.lolでは、ブロック形成数や難易度、報酬を確認する事が出来ます。
更にはビットコインとビットコインキャッシュのハッシュレートを比較する事が出来るので、両コインのハッシュレートをもとに仮想通貨価格の予測材料にすると良いと思います。

 

blockchain.info
blockchain.infoでは、ビットコインのハッシュレートや難易度、報酬などの採掘に関する情報の確認が出来ます。
更には時価総額やボリューム(流動性)などの通貨の価格情報も確認することが出来ます。
ビットコインのみの採掘や価格情報を徹底的に調べたい人は本サイトをオススメします。

 

これらを使用してぜひビットコインなどの動向をチェックしてみてください!!