2017年以降、暗号資産の急騰により億り人と呼ばれる億万長者が続出した半面、暗号資産により借金を背負ってしまった人が多く存在すると言われています。
本記事では、暗号資産で借金を背負ってしまう仕組みと、借金を背負わないようにする方法を徹底的に説明します!
先ずはなぜ借金を背負ってしまうかを説明する為、借金を背負わない方法を知りたい方は、目次から2章へ飛んでいただければと思います!
暗号資産取引で借金ができる理由
先ず初めに、全ての暗号資産取引で借金となるようなマイナス損失が出来てしまうわけでは無いので、誤解しないようにしましょう。
それでは、借金を背負う程のマイナス損失が発生してしまう仕組みを説明します。
暗号資産では、主に下記3つの理由で借金を背負ってしまう可能性があります。
- 暗号資産FX(レバレッジ取引)で相場が急変動した際に強制ロスカットが間に合わない場合
- 暗号資産取引所のトラブル
- 自身でカードローン等の借金をして取引を行う場合
1-1.暗号資産FX(レバレッジ取引)で相場が急変動した際に強制ロスカットが間に合わない
これは通常の為替FX取引でもよく言われる事ですが、暗号資産でも同様の事が起きます。
暗号資産ならではのボラティリティーと相場の急変動によって、投資金額以上の損失を負って借金となるパターンです。
通常、自身で設定する損切ライン以外に、各暗号資産取引所では強制ロスカットラインが定められていますが、これは100%損切りを保証するラインではありません。(どこが強制なんだって思いますよね…)
自身の口座残高がマイナスとなる暗号資産価格で強制決済された場合、不足分を追証として暗号資産取引所に支払わないといけません。
暗号資産市場の場合、ズドーンと上昇したりガコーンと下落したりする事が頻繁にあるので、通常の為替FX取引より危険性が高いです。(擬音ばかりですいません(笑))
下記チャートを見てもらうと分かりますが、このような昇竜拳が発動する時も珍しくありません。(一気に下落するときはなんて言うのか… 確かナイアガラ…)
本題に戻りますが、とにかく暗号資産のレバレッジ取引は借金となるリスクが相当高いので、取引所のロスカット制度についてしっかりと確認する必要があります。
(後程、説明しますが追証なしの取引所を使えばこのリスクは避けられます!)
1-2.取引所のトラブル
暗号資産取引所は、まだまだ通常の為替FX取引所のように万全の体制で管理がされていません。その為、通常よりも取引量が増えた場合に注文が通らないなどの問題が起きています。
暗号資産は流動性が低い為、通常板がスカスカなので、そこまで大きな資金でなくても価格が大幅に変動してしまいます。
暗号資産のボラティリティーの大きさにはいくつかの原因が有りますが、この流動性が少ないという点もその一つです。
取引所のトラブルとして挙げられるのは、大きな資金が入って暴落した際に、注文が通らなくなり、ロスカット連鎖によって一時的に大暴落することがあります。
この暴落の代表的な例を2つ紹介します。
イーサリアムに起きた歴史上最大級なフラッシュクラッシュ
6月21日PM12:30頃(アメリカ西海岸)、GDAX取引所はトレーダーから数百万ドルに及ぶイーサリアムの成功売りの注文を受け取った。
この注文は318ドル81セントから224ドル48セントで全て執行されたが、29.4%の価格下落を引き起こす結果となった。
この29.4%の急落で約800の逆指値の売り注文が次々と執行され、更に資金不足となった信用口座にはロスカットの自動決済が相次ぎ、イーサリアム価格は10セントまで瞬時に下げた。
このような問題が追証有りの取引所で発生した場合、信用取引でロスカットが間に合わなかった人がどうなったのか考えるだけで恐ろしいです…
この事件の詳しい内容は、当サイトの別記事イーサリアムでフラッシュクラッシュが発生をチェックしてみてください!
ZAIF取引所でのビットコイン暴落
2018年4月26日に起きた大暴落ですが、90万円半ばで推移していたビットコインが数十分の間に65万円まで大暴落しました。
下記が暴落時のチャートです。
この時、他の取引所のピットコイン価格は90万円台で推移していましたが、ZAIF取引所だけが暴落していました。
この単独の大暴落の原因としては、取引所のサーバーの弱さが起因していたと言われています。
ビットコインに大きな売り注文が出されて相場が下落している際に、サーバーが弱い為に他の成行注文などが受理されずに、元々板に含まれていたロスカットのみが約定されていき、ロスカット連鎖が起きたとされます。
このような取引所のサーバー問題については、まだまだ色々な取引所でも問題があると言われています。
このようなトレーダー自身がコントロール出来ない事象によって損失を被る時があるので、予め取引所の「追証」制度の部分を確認する様にしましょう。
ちなみにZAIF取引所は追証無しでゼロカットシステムを導入しているので、借金を背負う心配はありません!!
1-3.自身でカードローン等の借金をして取引を行う場合
自分でコントロール出来る事やん!と思う人が大勢いると思いますが、実はこのパターンで借金を背負う人がかなり多い様です。
今現在(2018年6月)では禁止とされてますが、以前は殆どの暗号資産取引所でクレジットカードによる暗号資産購入が可能でした。
(実際のところ送金が早いなどのメリットがあったため、私もクレジット購入したことあります(笑))
世界全体で見てもクレジットカードで暗号資産を購入した事がある人は相当数いたと言われています。
2017年12月頃に消費者調査会社のLendEDU社が行った独自調査によると、暗号資産取引を行っている人の中でクレジットカードでの購入を行ったことがある人の割合は、672人中18.15%。その内22.13%人はクレジットカードの返済が出来なかったという調査結果を発表しました。
この調査にあるように約20%の人がクレジットカード購入をしていたので、非常に多いですよね。
基本的にクレジットカードや消費者金融からの借入での投資は、安易に行うものではありません。
しかし、2017年の暗号資産市場高騰前に借入金で投資を行って、短期的に大金を手にした人もいます。その為、借入を行う事が絶対に良くないとは言えないのも事実です。
おそらく事業レベルで考えて投資を行い、精神的にも相場の価格に左右されない自信がある人は許容範囲で借入を行うのもありなのかも知れません。
そこは自己判断としか言えないですね!
絶対に借金を背負わない2つの方法
ここからは、皆さんお待ちかねの借金を背負わない取引方法を説明します。
2-1.追証なしの暗号資産取引所を使用する -ゼロカットシステム-
これまでに説明した通り、暗号資産でのレバレッジ取引で強制ロスカットが間に合わず、口座残高以上の損失が出た場合、追証という制度がある暗号資産取引所では、マイナス分を支払う義務が発生します。
そこで借金のリスクを避けるには、この追証という制度が無く、ゼロカットシステムという制度を設けている暗号資産取引所を使用しましょう!
このゼロカットシステムは、口座残高以上のマイナスが発生した場合、取引所がマイナス分を負担するという制度となっています。
「この制度…最強だ…」
ゼロカットシステムが設けられている暗号資産取引所をまとめた記事があるので、ぜひ下記リンクから確認してみてください。
実はこのゼロカットシステムは、通常の為替FX取引でも同様の制度が設けられている取引業者があります。
FX取引の場合は、海外取引所に限られるので、ぜひ本サイトの下記記事にてチェックしてみてください!!
2-2.現物取引のみを行う
これは当たり前のことですが、そもそもレバレッジをかけないで現物取引のみを行えばいいのです!
皆さんご存知の通り、暗号資産市場はボラティリティーが激しい為、現物でも十分な利益を狙えます。
更に暗号資産ではレバレッジ取引が出来る銘柄が限られています。取引可能な暗号資産銘柄については前述した通りですので、上部リンクよりアクセスしてみてください!
レバレッジが無いと刺激が足りないという方は、追証無しの取引所で取引を行いましょう。
まとめ
これまでに述べてきた通り、暗号資産取引では強制ロスカットが施行されずに投資金額以上の損失を背負うことがあります。
暗号資産取引での追証により口座残高以上の支払義務が発生し、返済が出来ない…なんてことになった場合、最悪自己破産をすることになります。自己破産をしてしまうと、様々な面で悪影響がある為、安全第一で相場の世界と関わりたいですね。
たった一度でも数千万レベルの失敗をしてしまうと二度と相場の世界に戻ってこれなくなる可能性があるので、とにかく追証のリスクだけは避けましょう!
私は、自分がコントロール出来ない事で借金を背負うなんて絶対に嫌なので、FXでも暗号資産でも必ず追証無しの取引所を使用しています。
皆さんも安全な取引で、相場の世界を楽しみましょう!!