操り人形

 

見せ板(見せ玉)で検索をすると「逮捕」や「相場操縦」「通報」「違法」など完全に違反行為を示す言葉が予測ワードで出てくる程、世の中では悪質な事だと広まっています。

 

本記事では、その見せ板(見せ玉)とは何かを実際の例を含めて解説します。

 

あ、ちなみに「長期保有前提でしか投資をしない」という人にはほぼ関係ないです!!(笑)
デイトレードやスキャルピングでガチガチ取引をする人は知っておくと良いです!

 

見せ板(見せ玉)とは一体何か

見せ板、又は見せ玉は約定する意図がない大量注文を出して売買成立直前に取り消しや訂正をするなど、他の市場参加投資家に相場状況について誤解を生じさせて売買取引に誘い込むことを意味します。

見せ板は金融商品取引法で、完全に違反行為として禁止されている相場操縦行為の一つです。

 

見せ板の基準としては、約定の意思が無い指値注文となります。

 

しかし!!

 

機関投資家の見せ板はある程度許されているという事実があります。

見せ板の例

見せ板の例

上記が見せ板の例となりますが、赤枠で囲った枠の買い注文を見ると他の注文と比較して膨大な金額となっています。

 

この注文を出した人が、約定の意思がなく注文を出したりキャンセルすることを繰り返す事を見せ板といいます。

 

ここまででは違法性は判断できないですが、この注文数を見ると大口が買いたい銘柄だと市場参加者は思いますよね?

 

すると株価が上がる可能性があります。

 

もしこの大量注文を出していた人が既に株を持っていて、この見せ板を出していた場合、株価が上がったところで売り抜けることが出来ます。

 

これがいわゆる相場操縦というものです!

 

なぜ機関投資家の見せ板(見せ玉)は違法になりづらいのか

全ての見せ板が相場操縦に該当して違法行為として裁かれているわけではありません。

 

特に機関投資家の見せ板は違法と判断されて犯罪者扱いになることが少ないという事実があります。

 

機関投資家が罰されにくい理由としてはいくつかの要因があると言われています。

 

機関投資家の見せ板が流動性を生んでいる

機関投資家の見せ板は他人の資金を長期保有を目的として株式などで運用をしています。運用資金は年金や保険など様々の資金となりますが、その資金規模が個人投資家と比べて膨大な為、リスク管理、分散を徹底的に行っています。

 

資金量が膨大な為、株式を売買する時は流動性を重視して取引を行っています。流動性が無いと売れない可能性があるからです!

 

ここから本題となりますが、小型株などの流動性の低い銘柄を売買するときに機関投資家は流動性を確保するために見せ板を表示しているといわれています。

 

見せ板を表示しながら該当株を少しずつ売買することにより市場が活発に見える為、個人投資家やアルゴリズムが参戦してきて流動性が高まります。

 

この行為をシンプルに解釈すると、「機関投資家の見せ板 = 流動性を高める」という構図となるので、証券取引員会なども全ての見せ板を排除していないと言われています。

 

もちろん前提として機関投資家の多くはスキャルピングなど超短期売買ではなく、長期保有を基本としているので、その点でも見せ板が厳しく管理されていないとも思います。

 

実際に個人投資家としても流動性と株価のボラティリティーを与えてもらっているので、一概に見せ板が悪いものとは言えません!

 

ちなみに当サイトで一番をオススメのトレード業者はXM社です。
FXや日経平均先物、ダウ平均先物、ゴールド、仮想通貨など非常に多くの銘柄を扱っており、機関投資家のトレード環境に近いMT4プラットフォームで取引が行えます。

 

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裁定取引目的の見せ板

個人投資家とは異なり、機関投資家の多くは裁定取引(アービトラージ取引)を行っています。

 

裁定取引の場合、いくつかの銘柄の鞘を取りにいくために狙っている銘柄の一定の価格差に指値注文を入れているのが基本です。

 

ある価格に指値を入れるのではなく、一定の価格差に指値を入れているので価格の上下によって板上で指値が動くので見せ板の様に見える場合があります。

 

更には裁定取引の銘柄の組み合わせが複数の場合、最終的に指値がキャンセルされるものがあります。

 

例えば、3種類の銘柄を対象に裁定取引を行おうとしていて、それぞれに指値を入れていたとします。

 

その内二つの銘柄同士が良い価格差になり、指値注文が通ったけど残り一つの銘柄は全く良い価格差にならなかった場合、機関投資家は指値をキャンセルします。再度良い価格差になりそうだったら指値を入れたりします。

 

経緯を分かっているとごく自然の指値注文とキャンセルの繰り返しですが、一つの板だけを見ていてこれが行われていると見せ板に思えます。

 

つまりは、「約定をする意思がある指値か」「約定の意思がない指値か」で相場操縦に該当するかが大きく変わるということです!

 

ちなみに近年、機関投資家はアルゴリズム取引と言われる自動売買を多く使用している為、指値注文とキャンセルが高い頻度で行われていると言われています。

 

個人投資家が見せ板で罪を負わされる資金量はどれぐらいか

ここが一番きわどい部分です。はっきりとした回答は出来ないですが、見せ板の定義を頭に入れておくことで自身の身を守りましょう。

 

一般的に証券等監視委員会に不正と判断される個人投資家の見せ板は、短期での利益目的に取引が行われているものとなります。

個人投資家は自己資金で運用し、資金量が機関投資家と比べても少なく、自己の利益のためだけに見せ板を単一銘柄で行うことが多いです。

 

その為、監視委員会からは「個人投資家が意図した価格に保有株を約定させ利益を上げる目的」で見せ板をしていると判断されてしまいます。もちろん一定以上の資金量で無いと価格操縦は出来ないので、全ての個人投資家のこのような行為が罪とされるわけではありません。

 

見せ板で相場操縦として逮捕された事例

初の摘発事例
2004年11月30日に北海道釧路市の会社員が初めて見せ板で摘発されました。この時の刑罰は懲役1年6か月、執行猶予3年で罰金100蔓延の有罪判決が下されました。

 

金額が大きい見せ板摘発事例
2011年8月5日に罰金額が大きい見せ板の摘発がありました。2007年から2010年の間に見せ板を繰り返し行い、3銘柄で3奥苑以上の利益を出していた会社役員は懲役3年、罰金300蔓延、追徴金約1億8000万円の有罪判決が下されました。

 

証券等監視委員会としても見せ板の判断は、非常に難しいはずです。

 

株式市場などの金融市場では、日常的に注文のキャンセルは行われている中でこのように摘発されるのは、相当意図的に見せ板を行っていたのだと思われます。

 

アローヘッドシステムにより見せ板が激減

2010年の大発会を機に東証が新売買システムのアローヘッドを導入しました。

 

このアローヘッドは約定スピードを飛躍的に向上させるシステムで、アローヘッドの導入によって、見せ板が成行注文により直ぐに約定してしまう為に見せ板の数が激減したと言われています。

 

がしかし…昨今の金融市場は、上述した通り殆どがアルゴリズム取引による自動売買が行われているので、アルゴリズムでの見せ板が大量に出ています。

 

アルゴリズムの見せ板はとにかく動くのが早いので、相場を見ていると気づく事が有るかと思います。

 

まとめ

見せ板の定義を説明してきましたが、摘発されるかどうかは曖昧だというのが現実です。

 

機関投資家は、長期目線での取引を基本に活動している、且つ流動性を生んでいるなどの理由で見せ板による相場操縦の罪に問われづらいという事です。

 

個人投資家の方々は、「約定の意思が無い注文を出す」という事を行わなければ罪に問われることはないので、その点だけしっかりと覚えておきましょう!