FXや株の定番テクニカル分析
ゴールデンクロス、デッドクロスは移動平均線を使った典型的な買いサイン、売りサインとして広く知られています。
これらは短期線と中期線の2本の移動平均線を用いて、2本の位置関係をもとにトレンド転換を判定するテクニカル分析です。
基本的には期間の異なる2本の移動平均を一緒に見ることで、その重なりや離れる様子から値動きのトレンドを見つけるという考え方です。
これら二つの違いは…
・ゴールデンクロスは買いのサイン
・デッドクロスは売りのサイン
ゴールデンクロス
中期線(又は短期線)が長期線(又は中期線)を下から上に突き抜けることを「ゴールデンクロス」といいます。
ゴールデンクロスが起きると、相場が上昇相場になることが多く、上昇トレンドのシグナルとして利用されています。
過去の経験則では、株価が底入れから上昇に転じると、まず短期線から上向きになり、株価の上昇が続くことにより中期線・長期線が上昇基調に転じます。
それまでは上から長期線、中期線、短期線に並んでいたものが逆になり、上から短期線、中期線、長期線の順番に変わります。
下記グラフでは、15日移動平均線と45日移動平均線を例としたゴールデンクロスです。
デッドクロス
デットクロスは、ゴールデンクロスの真逆となります。
中期線(又は短期線)が長期線(又は中期線)を上から下へ突き抜けることを「デッドクロス」といいます。
デッドクロスが起きると、相場が下降相場に入ることが多く、下降トレンドのシグナルとして利用されています。
これまでの説明で、移動平均線を用いたゴールデンクロスとデッドクロスについて理解が出来たと思います。
それではここで注意点をお伝えします。
ゴールデンクロスやデッドクロスが起きたからといって、一時的な相場の値動きでトレンド転換にならないこともあります。
「移動平均線を用いている」ということは、「平均を表している」ということになり、実際の為替レートや株価の値動きよりも遅れて移動平均線がクロスしていることになります。
その為、クロスした時には既に為替レートや株価が反対に上がっている(又は下がっている)ことがあり得るので、十分注意しましょう。
別記事で記載していますが、ファンダメンタルズをエンジンとし、テクニカル分析で舵取りを行うというスタンスを念頭に置いた上で総合的に判断して売買を行いましょう。
(ファンダメンタルズ・テクニカルとは)