2018年8月のトルコリラの大暴落によってFX取引をしている人は、国の通貨が廃止になるとFX取引でのポジションはどうなるのか?と疑問に思った人がいるかと思います。

 

本記事では、過去に国の通貨が廃止になった時の例を踏まえて、FXポジションがどうなるかについて解説します。

国の通貨が廃止になるとFXでのポジションはどうなるのか

通貨記号

 

この疑問への答えは非常に重要なので、実際に某FX取引会社にTEL確認してみました。

 

その会話の一部始終をお伝えしていきます。

だい吉
もちもち

 

コールセンタースタッフ
はい、○天証券です。(わかっちゃいますよねw)

 

だい吉
FXでポジションを持っている通貨が廃止になるときにポジションがどう処理されるか知りたいです。

 

コールセンタースタッフ
あっはい…弊社では前例がないですね…
確認するので少々お待ちください…

 

30秒後経過…

 

コールセンタースタッフ
お待たせ致しました。

 

だい吉
とんでもないです。どうでしたか?(思ったより早かったです。)

 

コールセンタースタッフ
確認したところ、通貨が廃止になる(又はその可能性が非常に高い)状況と判断した段階で、お客様に取り扱い終了の旨をご案内します。
コールセンタースタッフ
その際に一定の期間を設けて、ご自身で決済して頂くことになるかと思います。

 

だい吉
なるほど!ありがとうございました。

 

どうでしょうか?ポイントを纏めると以下のようになりますね。

 

・通貨廃止の恐れが出てきた場合、一定の期間を設けて取り扱いを終了すると投資家に案内が来る。(その期間がどのくらいかは現時点では分からない)

 

一定の期間内に市場価格を元に自身で決済する。(期日までポジション解消をしていなければ強制決済になる)

 

という結果になりましたが、実際には通貨が廃止になるという話が出る前にその通貨のポジションを閉じておくのがベストだと思います。

 

ドSな方は、廃止になりそうな通貨に対して売りを仕掛けるのも良いと思います!

 

私はドSなので少額で早めに売りを仕掛ける派です!w

 

売りを仕掛けるなど、不安定な市場で攻めたい人は、FXで借金を追わない方法をしっかりと理解した上で投資をすることをお勧めします。

 

当サイトの別記事FXでなぜ借金を背負ってしまうのか/その仕組みと借金を避ける方法で借金リスクのない取引方法を解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

 

それと忘れていけないのは、売りで入る場合も通貨の流動性が激減して買戻しが出来なくなると利益確定が出来ない可能性もあるので欲張りは要注意です!

 

過去に通貨が廃止になった時にFXポジションはどう処理されたか

結論からお伝えしますが、日本でFX取引が盛んに行われてから廃止となった通貨は一つです。(日本のFX会社が扱っていたものに限る)

 

余談ですが、実はFXは比較的新しい金融商品で、銀行以外で為替取引が出来る様になったのが1998年以降となっています。

 

これは1998年の金融ビックバンの一環で「外国為替及び外国貿易法」が改正されたことによって始まりました。その為、日本のFX会社が扱っている国の通貨で、通貨自体が廃止になった例が非常に少ないのです。

 

それではここからは本題に戻って通貨廃止になった時の例をご紹介します。

 

アイスランドの通貨クローナが廃止になった時

アイスランドクローナ紙幣

 

2008年のリーマンショックの時に高金利通貨として有名だったアイスランドクローナが廃止となったことがあります。

 

この時のFX会社対応としては正午前にFX会社から投資家に向けてメールで告知されたそうです。

 

内容としては、「本日午後〇〇時の時点でアイスランドクローナの取引が停止となり、強制決済となるので、各自で決済ください」というような内容だったそうです。

 

私はこの情報に辿り付いた時に思いました…

 

だい吉
当日に強制決済の案内をしても何の意味もない!!

 

おそらく皆さんもそう思いますよね。

 

この時にスワップ金利目的で投資を行っていた投資家は泣く泣く損切を行ったそうです。

 

むしろメールに気づかなかった方々は、いつの間にか強制決済で損失確定されている状況です。

 

私が電話確認したFX会社も一定期間という言い方をされていたので、その期間が当日となる可能性もゼロではありません。

 

その為、このような状況になることも考慮してFX取引を行うようにしましょう。

 

ジンバブエドルが廃止になった時

大量に運ばれるジンバブエドル

 

ジンバブエドルの廃止については、国内のFX会社が扱っていなかったのでポジション決済の話には直結しないですが、非常にインパクトがある話なので共有したいと思います。

 

2015年6月11日にアフリカ南部に位置するジンバブエの中央銀行が、自国通貨のジンバブエドルを廃止すると発表しました。

 

この時のジンバブエドルの交換レートが凄まじい数字でした!

 

1. 17京5,000兆ジンバブエドル以内の銀行口座は5USドルへ交換
2. 上記金額を超える場合は3京5,000兆ジンバブエドルにつき1USドルへ交換。

 

2009年4月12日の時点でジンバブエドルの発行自体は停止されていましたが、この日をもって国が発行する法定通貨の一つが世界から消えました。

 

日本人は特に国の通貨に対して安心している人が多いかと思いますが、このように国の通貨が無くなることがあり得るということは頭に入れておくべきだと思い、情報共有しています。

 

近年では米ドルに代わる世界共通通貨として、ビットコインやリップルなどの暗号資産が世間を賑わしているので、国の通貨に限らず各暗号資産の動向も追っていくべきだと思っています。

 

暗号資産は種類が多く、それぞれに特徴があるので技術面を理解して投資対象の一つとして考慮するのが良いと思っています。

 

当サイトでも暗号資産情報を配信しているので、ぜひチェックしてみてください!(番宣か!w)

 

本題から少し脱線しましたが、次項ではジンバブエドルがどのような経緯で廃止になったかを解説していきます。

 

ハイパーインフレによって通貨廃止がもたらされた

ジンバブエドルが廃止となったのはハイパーインフレが原因でした。

 

なんと2009年の年間インフレ率が約2億3000万%という恐ろしい数字でした。これは100円のハンバーガーが一年後に230億円になったということになります。

 

ゴミのように捨てられているジンバブエドル

 

ジンバブエドルは、このインフレによって平気でゴミとして捨てられていた様です。

 

この事実からも国の通貨というものが絶対的な物ではないことが分かりますね。

 

ジンバブエドルで貯金していた人は実質無一文になったという事になるので、一国の通貨だけを貯金することにはリスクがあることが理解できます。

 

このハイパーインフレが起きた原因ですが、白人中心の政治から黒人中心の政治へ移行したことにって引き起こされたと言われています。

 

2000年に入ってから当時の大統領ムガベ氏が白人によって経営されていた農園を強制的に国民(黒人)に分配する法案を成立させました。

 

この法案によって黒人へと土地を譲渡しなくてはならなくなった白人は土地や資産を売り払って国外へ出て行ってしまいました。

 

この問題によって、それまで地主として農場を仕切っていた白人達の農業技術が新地主の黒人達に引き継がれず、国の農産業が衰退していき食糧危機が発生しました。

 

特にこの時のジンバブエのメイン産業は農業だった為、国の財政に大打撃を与えました。

 

食料危機になると食料の価格が上がり、更に財政悪化による国の赤字対策として中央銀行は紙幣を大量にすることになり、その結果ハイパーインフレが起こり、自国通貨のジンバブエドルへの信用が亡くなって通貨廃止となってしまいました。

 

ちなみにジンバブエでは2009年頃から南アフリカランドや米ドルが使用されており、現在も二国の通貨が使用されています。

 

本記事にて「国の通貨が廃止になるときのFXポジションがどうなるか」、「過去に廃止になった国の通貨の詳細」について説明しましたが、本記事の情報をもとに皆さんの投資活動に役立てれば嬉しい限りです。