パラジウムの基本情報

本コラムではパラジウムの基本的な情報から先物取引などの投資に役立つ情報を紹介します。

 

初めにパラジウムは白金族系のレアメタルで、元素記号は「Pd」です。
パラジウムの用途としては、主に医療業界や自動車業界、ジュエリー業界で使用されています。

 

・自動車排ガス用触媒
・銀歯用合金の含有元素
・宝飾品

 

この中でも触媒としての需要が大半を占めているので、自動車業界の動向は注視する必要があります。
パラジウムは延性・展性が良く、特に常温での水素吸収量が体積で900倍という特徴がある為、触媒として多く使用されています。

世界のパラジウム年間産出量

下記グラフは、2016年に世界で産出されたパラジウムの数量と割合です。

主要国のパラジウム年間産出量 2016年-1
出典:U.S.Geological Survey – Mineral Commodity Summaries

 

世界全体の年間供給量としては、約207トンでした。パラジウムは主にロシア、南アフリカ、北米の産出割合が約9割を占めています。特にロシアと南アフリカで7割以上を占めているので、二国に依存したレアメタルです。

 

1位:ロシア   40%(82トン)
2位:南アフリカ 35%(73トン)
3位:カナダ   11%(23トン)
4位:米国     6%(13トン)
5位:ジンバブエ  5%(10トン)
その他       3%(6.6トン)

 

世界合計:207トン

パラジウム年間産出量推移 2001~2016年

上記での説明の通り、パラジウムはロシアと南アフリカの供給に依存しています。

 

下記グラフは、2001年~2016年のロシアと南アフリカの年間産出量推移です。

パラジウム産出量上位二ヶ国 年間産出量推移 2001年-2016年
出典:U.S.Geological Survey – Mineral Commodity Summaries

 

上記二ヶ国以外の国の年間産出量としては下記の通りです。

 

主要国のパラジウム産出量推移(2001年-2016年)ロシア・南アフリカを除く
出典:U.S.Geological Survey – Mineral Commodity Summaries

 

ロシアと南アフリカ以外の産出国は、少量ながら安定した産出を長年行っていることが分かります。

 

これらの情報からロシアや南アフリカが産出量を調整するだけで世界中に大きな影響を与えることが分かります。

 

パラジウム先物取引やETF投資を検討している方は、産出国のニュースや情勢、自動車業界の動向に注視して投資検討を行うと良いでしょう。

 

もちろん輸入資源に投資を行うので、為替レートも常に把握する必要があります。