指数平滑移動平均線とは(EMA= Exponential moving Average)

先ず初めに移動平均線は三種類存在します。
一般的に言われる移動平均線は、「単純移動平均線」を示していることが多いです。

 

三種類中の指数平滑移動平均線は、単純移動平均線よりも直近の価格に比重を置いているものです。
テクニカル分析の「MACD」を勉強済みの人は指数平滑移動平均線を耳にしたことがあるかと思います。

 

それぞれの移動平均線には特徴があり、移動平均線の算出方法が異なる為、先ずはそれぞれの特徴を説明します。

 

移動平均線の種類

単純移動平均線=SMA=Simple Moving Avarage
加重移動平均線=WMA=Weighted Moving Average
指数平滑移動平均線=EMA=Exponential Moving Average

 

単純移動平均線 = Simple Moving Avarage =SMA

過去の一定期間の価格推移を均等に平均化したもので、一般的に移動平均線というと、単純移動平均線の事を指すケースがほとんどです。

 

直近の価格と過去の価格を全て均等に平均化している分、トレンド発生の感知速度は他の移動平均線より劣りますが、均等に平均化しているので実際の平均線となります。

 

加重移動平均線 = Weighted Moving Average WMA

加重移動平均は、指数平滑移動平均線と同様で直近の価格に比重を置いています。個々の価格データの荷重を線型的に減少させて平均値を計算します。

 

例えば、10日加重移動平均線は直近の価格データを10倍、その前日の価格データを9倍、10日前の価格データは1倍にし、合計を55で割ることで算出します。

 

指数平滑移動平均線 = Exponential Moving Avarage = EMA

指数平滑移動平均線は、加重移動平均線と同じく、直近の価格に比重を置いてます。

 

比重の減少度合は「平滑化係数」と呼ばれる0と1の間の値を取る定数α(平滑定数)で算出されます。

 

例:n日間の指数平滑移動平均
1日目=(当日も含め)n日の終値の平均
2日目以降=前日の指数平滑移動平均+α[当日終値-前日の指数平滑移動平均] ※α(平滑定数)=2÷(n+1)

 

単純・指数平滑移動平均線のチャート比較

これまでの説明の通り、加重移動平均線と指数平滑移動平均線は直近の価格が優先される点で類似している為、下記チャートでは視覚的に違いを捉えやすい単純移動平均線と指数平滑移動平均線の二つを例にチャートを表示してみました。

 

単純移動平均線・指数平滑移動平均線の例 / FX / テクニカル分析

 

チャートから見て分かるように、直近の価格に比重を置く指数平滑移動平均線は、単純移動平均線に比べて値動きに敏感に動いているかと思います。
その為、指数平滑移動平均線は相場の動きに早く反応するという点で、トレンドの転換を早めに確認できます。

 

指数平滑移動平均線の纏め

メリット:トレンド転換をいち早く掴める。
デメリット:トレンド変換を早く確認できる分、トレンド転換のだましも多くなる可能性がある。

 

指数平滑移動平均線の使い方は、単純移動平均線と同じなので、両方の移動平均線試してみて自分に合った移動平均線を見つけるといいでしょう。